鳥の耳はどこにあるの?隠れている理由と形や位置の観察ポイント

鳥類

鳥にも耳があるのはご存知でしょうか?

猫や犬みたいにピンと立っているような耳であれば分かりやすのですが、鳥は普通そのような耳はついていないですよね。

なので鳥ってそもそも耳なんてあるの?と思う人も多いかもしれません。

今回の記事では鳥の耳はどこにるのか?についてご紹介していきたいと思います。

鳥の耳が隠れている理由や、鳥の耳の形や位置を見るときの観察ポイントなどもお伝えしていきます。

ぜひ最後までご覧ください。

鳥の耳はどこにあるの?

鳥の耳は人間と同じように、目の後ろの位置にあります。

ただ、人間やイヌやネコにように出っ張っている耳ではなくて、耳の穴だけしかありません。

そして普段はその耳の穴も羽で隠れているので、パッと見ただけではどこにあるのかが分からないのです。

スズメの仲間のシジュウカラという野鳥で耳の位置を見てみましょう。

写真の赤い丸のところに耳の穴があります。

実際に捕まえてみないと穴は見えません。私は以前窓にぶつかったシジュウカラを保護したことがあります。

その際に目の近くにフゥ〜と息をかけたら、被さっていた羽がよけられ耳の穴が見えました。

鳥の耳の穴の大きさは、シジュウカラの目の4分の1ほどの小さな穴です。

鳥にもちゃんと耳が(耳の穴が)あるんだなぁと感心したのを覚えています。笑

鳥は春になると繁殖のため、美しい声で鳴きます。基本的にはオスがメスにアピールするために囀るので、メスはより綺麗な歌声で鳴くオスを選んでいると言われています。

歌が上手い!と判断するために、ちゃんとその音色を耳で聞き分けているのですね。

鳥にとっては子孫を増やすためにも、耳は絶対になくてはならない必要なパーツであることは間違いなさそうです。

鳥の耳が隠れている理由は?

鳥の耳が隠れている理由は、空を飛ぶときに邪魔になるからです

鳥は歩いたり走ったりして地上を移動することもできますが、基本は空を飛んで移動します。

飛ぶときに身体のあちこちに出っ張りがあったら、風の抵抗が大きくて飛ぶ速度が落ちてしまいます。

気持ちよさそうに空を飛んでいるように見えますが、実は飛ぶという行動はものすごいエネルギーを使う運動なんですね。

少しでも楽に速く長く安定的に飛べるように、耳の凸凹をなくして、滑らかかな流線形になったと考えられています。

同じ理由で流線形になった動物には、水中を泳ぐイルカや魚がいますね。

空でも水の中でも、なるべく抵抗を減らす流線形が一番速く移動できる究極のカタチなのです。

オリンピック水泳選手が耳を帽子の中にしっかりしまってあるのも、速く泳ぐためには頭の形をなるべく滑らかにした方が有利だからです。

ちなみに、鳥の耳の穴が羽毛で覆われている理由は明確にはなっていません。

しかし、考えられる理由としては、空を飛んでいる時に風のボーボーという音がうるさいので、羽毛で雑音を遮り、必要な音を取り入れるためだと言われています。

テレビドラマの外でのロケ現場で使う、毛がもこもこしているウィンドジャマー(マイク)がありますよよね。風がマイクに当たり、その雑音でセリフを台無しにしないようにするためにものです。

鳥の羽毛はそれに近い働きをしているのではと考えられています。

鳥は空を飛び回る生活をしているので、飛びながら音を聞き分けることはとても大切になってきます。

仲間の声や天敵の音などが、風のボーボー音で聞こえなくなっは命に関わりますね。

羽毛で耳をすっぽり覆い隠すことで、耳に風が直接当たらず、ウィンドジャマーにような防風機能を果たしている可能性があります。

空を飛ぶ鳥とって、耳が隠れている方がメリットがたくさんあるということですね。

鳥の耳の形や位置の観察ポイント

これだけ押さえておけば大丈夫!という鳥の耳の形や位置の観察ポイントをご紹介します。

以下の3つを覚えておけば、鳥の耳の観察はバッチリです!

  • 鳥の耳の位置は「目の後ろあたり」
  • ミミズクの耳はウソの耳
  • 鳥の耳の穴が見たければハゲてる鳥を探そう

鳥の耳の位置は「目の後ろあたり」

どんな鳥であれ、基本的には鳥の耳は「目の後ろあたり」に左右ひとつずつあります。

羽毛で覆われていることが多いので、穴自体は隠れていますが、羽毛をはらうと必ず穴が見えます。

インコや文鳥を飼っている人は、ほっぺたあたりを撫でるとその穴に気づくかと思います。

ミミズクの耳はウソの耳

フクロウの仲間でミミズクがいますが、猫の耳のようにぴょこんと立っている耳が可愛らしいフクロウです。

耳あるじゃん!と思いがちですが、あれは耳ではありません。「羽角(うかく)」と言って、羽毛がたくさん集まってできた飾り羽です。

あれだけ鳥は流線形が良いと言ってきたのに、わざわざ邪魔になるような羽角をつけてるかと不思議に思いますよね。

理由は学術的にはまだ分かっていないようですが、木の枝に擬態するためとか、羽角を立てることで後ろからの音を拾いやすくすると考えられています。

フクロウの仲間は暗い夜に狩りをする鳥です。日中とは違い、視覚よりも聴覚がより発達していると言われているので、耳の構造も他の鳥とは違いところが多いかもしれませんね。

鳥の耳の穴が見たければハゲてる鳥を探そう

顔に羽毛がない=ハゲてる鳥、または短髪の鳥であれば、耳の穴がばっちり観察できます。

例えば、世界一危険な鳥とも言われているオーストラリアのヒクイドリは、いわゆるハゲてる鳥です。

耳の穴を隠す羽毛がないので、耳の穴が丸見えです。

ダチョウの仲間も顔は短髪なので、角度によっては耳の穴が見えるかもしれません。

その他にも、ハゲワシや、レア、コンドルなども耳の穴が見つけやす鳥です。

動物園などで観察してみるのもオススメです。

まとめ

今回は「鳥の耳はどこにあるの?隠れている理由と形や位置の観察ポイント」と題して、鳥の耳がどこにあるのか、隠れれいる理由や形や位置などの観察ポイントについて記事を書きました。

鳥の耳は、人間と同じように目の後ろ辺りに位置していて、普段は羽毛で見えなくなっています。

鳥の耳が隠れている理由は、空を飛ぶために邪魔になるからでしたね。

長時間、楽に飛ぶための究極のカタチである流線形になるために、顔の凸凹がなくなり、耳も穴だけになったというわけです。

ミミズクのように羽角がある特殊な鳥もいますが、耳の位置は全て目の後ろ辺りで、顔に羽毛がなかったり短髪の鳥であれば、耳の穴がばっちり見れるという観察ポイントもご紹介しました。

最後までお読みくださりありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました