春の山菜のひとつである「こごみ」。
アクが少なく、茹でるだけで美味しくいただける春の恵ですね。
そもそも、こごみってどこに生えているのでしょうか?
山菜なのでざっくり山や林といった場所をイメージするかもしれませんね。
今回の記事では、こごみがどこに生えるかをもう少し踏み込んで詳しく調査していきます。
シダ植物との見分け方や採り方のコツもお伝えします!
ぜひ最後までご覧ください。
こごみはどこに生える?
こごみが生える場所は、日当たりが良く、沢や河原が近くにある湿ったところです。
日本では、北海道から九州まで全国で見られます。
こごみが生える範囲も、低山から深山の雑木林の中と広いです。
山以外にも、平地であれば河川敷にも生えているそうです。
家の近くに河原があるようなところは、探してみると見つかる可能性ありそうですね。
山であれば、沢沿いを探してみると良いかもしれません。
平地でも山でも、比較的ひらけた日当たりの良い場所を見てみてくださいね。
ただし、直射日光や乾燥に弱いため、半日蔭のような場所だと尚良しです。
こごみは一箇所にまとまって生えていることが多いです。
毎年同じ場所に生えるので、一度見つけたら翌年も同じ場所で見つかることがあります。
こごみとシダ植物の見分け方
こごみとシダ植物の見分け方をお伝えします。
こごみは正式名称をクサソテツと言い、シダ植物の一種です。
こごみ(屈)という呼び方は、クサソテツの若芽の名前だそうです。
シダ植物もたくさんの種類があるので、初めて見る人にとっては見分け方が難しいですよね。
ここでは、2つのポイントでこごみとシダ植物の見分け方をご紹介します。
①葉の形・葉の裏
こごみとその他シダ植物を見分けるには、葉の形と葉の裏に注目してみてください。
こごみの葉の特徴は下記の通りです。
- 大きな枝分かれがない
- 茎の下部まで葉がしっかりついている
- 全体の形は、先の方がひろい末広がり型
- 葉の裏にブツブツの粒がついていない
こごみの葉にはこのような特徴があります。
逆にこれらの特徴を1つでも満たしていなければ、こごみの葉ではないと言えます。
ちなみに葉の裏のブツブツの粒は、シダ植物特有の胞子嚢(ほうしのう)と呼ばれるものです。
シダ植物はキノコと同じように胞子で増える仲間です。
ですが、こごみの場合は株で増えるため、葉の裏にブツブツ(胞子嚢)が無いのです。
②新芽の特徴
こごみとシダ植物を見分けるには、こごみの新芽の特徴を知っておくと判断しやすくなります。
こごみの新芽の特徴は以下の通りです。
- 新芽は必ず株から生える
- 頭部にしっかりと細かい葉が巻かれれいる
- 茎に毛や鱗片はついていない
- 茎の断面は凹型(ハート型)
- 茎は緑色
こごみの新芽は必ず株で生えています。
根本がバラバラと生えているものはこごみではありません。
こごみの新芽の頭部には小さな葉がしっかりと巻かれています。
茎の断面の形もハート型と特徴的です。
迷ったら一本切ってみて、茎の断面を見てみるのもひとつかもしれません。
こごみとその他シダ植物を見分ける時の参考にしてみてくださいね。
こごみの採り方のコツ
こごみの採り方のコツをお伝えします。
こごみは新芽が出始めて、15cmほど伸びた時が取り頃だと言われています。
こごみを採る時は、手で横に折るのがコツです。
縦に折ろうとすると、繊維がうまく切れなかったり、無理に引っ張ると折った部分が痛んでしまいます。
折る位置は、根本から少し上の部分で折ります。
手で簡単に折れるので、ハサミなどがなくても収穫できます。
こごみは、ひとつの株から何本も生えています。
採るときは、必ず2〜3本は残しておくようにしてください。
全部採ってしまうと、翌年その株から生えなくなるそうです。
また小さめの株も採らずに残しておいてくださいね。
収穫したこごみは、茹でておひたしにするととても美味しいですよ。

こごみを採る機会があったら、この採り方のコツをぜひ試してみてください!
まとめ
今回は「こごみはどこに生える?シダ植物との見分け方や採り方のコツも!」と題して、こごみがどこに生えるか、シダ植物との見分け方や採り方のコツについて記事に書きました。
こごみは、日当たりの良い湿った場所に生えます。
山や雑木林の中であれば、沢沿いの比較的ひらけた場所に生える可能性が高いです。
里山や平地であれば、河川敷などで見つかります。
こごみとシダ植物とぼ見分け方は、葉の形・葉の裏と新芽の特徴を押さえておけば判断のヒントのになります。
こごみの採り方のコツは、根本の少し上を手で横に折ることです。
その際に、大きな株は必ず2〜3本残すことと小さな株は採らないことが重要です。
ぜひこごみを探したり採る時の参考にしてください!
最後までお読みくださりありがとうございました。
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