日が沈むと活動を始めるムササビ。
木から木へと飛んでゆく姿が印象的です。
ムササビは、何を食べて暮らしているのでしょうか?
今回の記事ではムササビの食べ物について深掘りしていきます。
ムササビの大きさや鳴き声など、ムササビの特徴についても徹底調査していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
ムササビの食べ物は何?
ムササビの主食は木の上にある葉っぱです。
草食動物ですね。
一年のほとんどを木の上で生活をするため、樹上生活者とも呼ばれています。
つまり、木の上で過ごすので食べ物も自ずと、木の上にあるものになると言うことです。
具体的には、木の葉、花、花芽、木の実、樹皮などです。
冬は木の冬芽、春はサクラの花やつぼみ、秋にはカキの実やどんぐりなども食べます。
ほぼ完全な草食ですが、昆虫を食べることもあるそうです。
ムササビの食べ方にも特徴があります。
葉っぱ一枚だけを食べるにしても、枝ごとかじって地上に落とすという食べ方をします。
その木にとっては木の実りをよくするための剪定と同じ効果があるのだとか!?
さらにムササビは、毎日色々な種類の植物を食べるのではありません。
例えば、カエデの葉っぱならカエデの葉っぱを1週間ぶっ続けて食べるそうです。
ムササビはリスの仲間です。
しかしリス科の動物が得意とするはずの細い枝をつたい歩くことや、地面を走ることが苦手です。
なぜかと言うと、飛ぶために発達した皮膜が地面を歩く時に邪魔になるからです。
ムササビは体重が約1キログラムあり、時速30キロほどで滑空し木に着地します。
その際の衝撃は激突レベルと言われています。
その衝撃から前後の足を守れるように、足首の骨が頑丈にできています。
人間で例えるなら、手首はぐるぐるにテーピングをした状態。
そして、足首はスキーブーツを履いた状態と同じでしょう。
その状態で地面を早く走ることは不可能でしょうね。
地上にはムササビの点滴のキツネやネコもいます。
なのでムササビは、なるべく地上には降りたくないと思っているのです。
したがって、基本的には木の上で1年中手に入る葉っぱを主に食べて暮らしているのですね。
ムササビの大きさは?
ムササビの大きさは頭から尾まで全長約80cmもあります。
両手を広げると横の長さは約40cmほどです。
結構大きいですよね。
尻尾が約20〜30cmと長い尾を持っています。
身体の長さの半分は尻尾ですね。
ムササビは夜移動する時に、滑空という移動方法で木から木へと飛び移リます。
その際にこの長い尻尾で方向の舵取りをしているそうです。
ムササビの両手には、発達した皮膜があります。
マントみたいに大きく広げて、グライダーのように高い木から低い木へと飛んでいきます。
その大きさからムササビは、「空飛ぶざぶとん」と言われています。
私も何度か夜の森で、ムササビの滑空シーンを見たことがあります。
真っ白いお腹に形も両手を広げるとちょうど四角っぽい形なので、下から見上げるとまさに座布団!笑
普段はリスにように丸まって枝に止まっていたり、木をするする登ったりします。
滑空するときはダイナミックに全身広げて飛ぶので、その迫力ある大きさがよく分かります。
ムササビの鳴き声は?
ムササビはちょっと変わった鳴き声をします。
「ぐるぐるぐるるる・・・・・」とか「キュルキュル・・・・」と鳴きます。
キュルキュルと高い声で鳴く場合は可愛らしい感じもするのですが、グルルっ・・と低く鳴く場合は不気味な声にも感じます。
そのため昔はムササビを妖怪だと思われていたそうです。
ムササビは夜行性の動物です。
暗い夜にこのような声がしたら、確かにちょっと不気味な感じです。
ムササビの正体を知らない昔の人たちは、妖怪のしわざだと考えたのかもしれませんね。
ムササビが声を出す理由は、コミュニケーションのためです。
仲間同士の存在確認や、縄張り主張、警戒音、繁殖期の求愛行動など、様々なシーンで鳴きます。
ムササビは1年に2回、春と秋の時期に繁殖期があります。
繁殖期になるとオスが縄張りを持ちます。
ライバルのオスが自分の縄張りに侵入すると、激しく鳴きながら追い出します。
お気に入りのメスがいる時も鳴きます。
アピールをしているのか甘えているのか、キュルキュルと鳴きながら追いかけているムササビを見たことがあります。
ムササビの鳴き声は、存在確認や自分の意思を伝える重要な役割を果たしているのですね。
まとめ
今回は「ムササビの食べ物は何?大ききさや鳴き声など特徴を徹底調査!」と題して、ムササビの食べ物や大きさ、鳴き声などについての記事を書きました。
ムササビの主食は木の葉っぱで、季節により花や木の実、昆虫も食べることがあります。
大きさは全長約80cmと大きく、発達した皮膜をうまく使ってグライダーのように飛んで移動する「滑空」を得意とします。
鳴き声はグルルッと変わった声を出します。
仲間との生存確認や繁殖期の求愛行動、警戒音など、使う場面により声のバリエーションも豊富であることが分かりました。
人知れず夜の森で活動するムササビ。まだまだムササビの魅力はたくさんありそうです。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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