北海道にいる白くてかわいいシマエナガ。
数年前から注目を浴び、今でも多くの人から愛されている野鳥です。
アイドル並みに人気なシマエナガですが、雪の中にいる白くてふわふわした姿が印象的です。
冬の姿はよく見るけど、夏の姿はあまり知らないという人もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、シマエナガの夏と冬の違いを徹底比較してみたいと思います。
シマエナガの夏と冬で、毛や姿・食べ物や過ごし方がどう違うのかをお伝えしていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
シマエナガ夏と冬の違いまとめ
シマエナガの夏と冬の違いには以下のようなものがあります。
- シマエナガの夏毛と冬毛
- シマエナガの夏の姿と冬の姿
- シマエナガの食べ物
- シマエナガの過ごし方
- シマエナガがどこにいるのか
このことについて、次で詳しく解説していきますね!
シマエナガ夏と冬の違い|夏毛と冬毛
シマエナガの夏と冬の違いに、夏毛と冬毛があります。
冬は寒さから身を守るために、シマエナガの冬毛は膨らみます。
一枚一枚の毛の間に空気を取り入れることで、身体全体が膨らんだように見えます。
こうすることで保温効果があると言われています。
私たちが普段使う物でも、羽毛の保温効果は実感できます。
例えば、冬の必須アイテムでもあるダウンコートや羽毛布団はとても温かいですよね。
シマエナガの膨らんだ冬毛は、極寒の北海道の冬を乗り切るための工夫なのですね。
一方で、シマエナガの夏毛は膨らみません。
夏は気温が高いので、毛に空気を取り込む必要がないからですね。
また冬毛に比べると、夏毛は比較的短くなります。
短くなると、首のあたりにある黒っぽい毛が目立つのが特徴的です。
シマエナガの夏毛への生え変わりは、3月〜5月頃です。
逆に冬毛への生え変わりは、9月〜11月頃です。
この時期はすぐに生え変わるのではく、ゆっくりゆっくり生え変わります。
夏毛と冬毛の違いは、シマエナガの生態に適した自然な変化なのですね。
シマエナガ夏と冬の違い|夏の姿と冬の姿
シマエナガの夏と冬の違いに、夏の姿と冬の姿があります。
夏の姿はスッキリとした体型で、スリムなシマエナガの姿です。
一方で冬の姿はフワッフワのまるまるな体型で、雪だるまのような姿になります。
この冬の丸っこいシマエナガが、「雪の妖精」とも言われているのはこの所以です。
私も写真やテレビでしか見たことないのですが、本当にまるまるでめちゃくちゃ可愛い・・・!
夏と冬で姿の違いがある理由は、先ほどお伝えした夏毛と冬毛の違いがあるからですね。
夏のスリムな姿と、冬のふっくらした姿のシマエナガを見比べてみるのも楽しいですね!
シマエナガ夏と冬の違い|食べ物
シマエナガの夏と冬の違いに、食べ物があります。
夏のシマエナガの食べ物は、昆虫や木の実がメインです。
昆虫の中でも、特にアブラムシが大好きです。
アブラムシってすごく小さいですよね?
実は、シマエナガくちばしは、世界の鳥の中でも最短のくちばしなんだそうです!
シマエナガのくちばしの長さは約8mm程度です。
そのため、捕まえられる昆虫の大きさも限られてきます。
その中でアブラムシが一番食べやすく、見つけやすかったのですね。
小さくて可愛いシマエナガは、食べる物まで可愛らしいですね!笑
一方で冬の食べ物は、樹液や木の実や、いれば昆虫です。
冬は全体的に昆虫や木の実が少なくなるので、樹液で栄養を補うこともあります。
ちなみに樹液と聞くと、カブトムシとかが木に集まってくる夏をイメージしませんか?
実は、樹液がで始めるのは2月頃からなのです。
この時期の樹液は、木にとって「不凍液」の働きをしているんだそうです。
氷点下になる冬に、自分自身を凍らさないための工夫です。
冬の間は、傷のついた場所や折れた枝から樹液が出てきます。
樹液にはアミノ酸や、タンパク質、糖分などの成分が含まれているので栄養満点です。
シマエナガにとって樹液は、餌が乏しい冬に有り難い食べ物ですね。
シマエナガ夏と冬の違い|過ごし方
シマエナガの夏と冬の違いに、過ごし方があります。
シマエナガの夏の過ごし方は、都市部から離れて森の奥や山間部で過ごします。
これは主に繁殖期を迎えるからです。
餌が豊富に獲れる広葉樹林や針葉樹林で活動し、子育てに専念しています。
子育て中は、シマエナガは各々に巣を作るので、群れになることはありません。
基本的にはひと家族単位で過ごしています。
一方で冬のシマエナガの過ごし方は、都市部の公園や街中でも過ごします。
冬は森の中でも餌が少ないので、行動範囲を広げて都市部に来るためです。
また冬の間は、シマエナガは群れになります。
群れになることで、敵から身を守りやすくしていたり餌の場所をシェアして過ごします。
冬は特に寒いので、シマエナガ同士がお互いくっついて体を温め合っていることもあります。
その様子から「シマエナガ団子」と呼ばれたりします。笑
シマエナガ夏と冬の違い|どこにいるのか
シマエナガの夏と冬の違いに、いる場所の違いがあります。
夏と冬とでは、シマエナガの行動範囲が大きく異なるのです。
冬の間は、北海道札幌などの都市部の公園や街中でも見かけることがあります。
一方で、夏の間は人里を離れて森の奥や山間部で過ごすようになります。
その理由は、夏はシマエナガが子育て真っ只中だからです。
子育て期間中は、いつも以上に昆虫や木の実などの餌が必要になります。
そのため、餌がよりたくさん獲れる森や山間部で過ごすようになるのです。
季節によっている場所も変わるので、事前に知っておく事でどこにいるのか探しやすくなると思います。
まとめ
今回は「シマエナガ夏と冬の違いを比較!毛や姿・食べ物や過ごし方はどう違う?」と題して、シマエナガの夏と冬の違いについて、毛や姿・食べ物や過ごし方の違いを記事にしました。
シマエナガの夏毛は膨らまず、冬毛は空気を取り込み保温するために膨らみます。
シマエナガの夏の姿はスリムな姿で、冬はまるまるふっくらした姿になります。
シマエナガの夏の食べ物は昆虫や木の実で、冬の食べ物は樹液や木の実です。
シマエナガの夏の過ごし方は森や山間部で子育てをしながら過ごし、冬は都市部や街中でも餌探しのために群れで過ごしています。
シマエナガの夏と冬での違いが分かれば、見たり探したりするのも一段と楽しくなりそうですね!
最後までお読みくださりありがとうございました。
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