身近な野鳥の一種として愛されているヤマガラ。
茶色と灰色のトレンドカラーが可愛い小鳥です。
そんなヤマガラは人懐っこいとよく言われています。
ヤマガラが人懐っこいのはなぜなのでしょうか?その理由に迫っていきます。
ヤマガラの芸当が上手い歴史と優れた能力についても詳しく解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
ヤマガラは人懐っこい?
ヤマガラは人懐っこいと言われています。
SNSなどでも、手のひらに乗るヤマガラの投稿を見かけます。
ヤマガラはスズメやシジュウカラなどと同様、身近な野鳥です。
しかし一般的に野鳥は、警戒心が強いので容易に人に近づくことはありません。
では、ヤマガラは一体どうして人懐っこいと言われるのでしょう。

日本鳥類保護連盟が監修する、サントリーの公式サイトに「日本の鳥百科」というページがあります。
日本の野鳥の特徴や鳴き声などを個々に紹介してくれています。
ヤマガラのページにはこう書かれていました。
「木の実をつかむ器用な脚と、人なれする性格」
ここにも、ヤマガラは人なれすると書いてありますね。
やはり、ヤマガラは人懐っこいと考えられます。
調べていくと、ヤマガラの性格や歴史に関係があることが見えてきました。
次から詳しく解説していきます。
ヤマガラが人懐っこいのはなぜ?理由を検証
ヤマガラが人懐っこい理由は2つあります。
一つ目の理由が、ヤマガラの芸当が上手い歴史です。
二つ目の理由が、ヤマガラの優れた能力です。
それぞれの理由について詳しく検証していきます。
理由①ヤマガラ芸当が上手い歴史
一つ目の理由が、ヤマガラは芸当が上手いという歴史があるからです。
芸当が上手いってどういうこっちゃ?と思われたかもしれませんね。
ヤマガラの歴史を紐解きながらお伝えしていきます。
現在は、鳥獣保護法で野鳥を保護することは禁止されています。
しかし平安時代には、ヤマガラを飼っていたという記録が残っています。
昔は野鳥を飼って姿や声を楽しむ、という文化が日本には根付いていたようです。
そのような文化の中でヤマガラも飼育されながら、芸を覚えるようになったと言われています。
神社でのヤマガラの「おみくじ引き」の芸当は有名なお話です。
参拝客がヤマガラに10円玉を与えると、ヤマガラはそれをくわえてミニチュアのお宮に詣でに向かいます。
すると賽銭箱に10 円玉を入れて、鈴を鳴らして、おみくじをくわえて戻ってきます。
それを参拝客に渡してくれるという、驚くようなとても細やかで愛らしい芸当です。
ヤマガラは芸当が上手だったのですね。
このような歴史もあって、ヤマガラは人との距離が非常に近かったと思われます。
そのため、当時は野鳥であってもあまり人を警戒しないようになったのだと考えられます。
今は人との距離は遠いですが、こうした歴史的な背景が人懐っこいヤマガラにさせた可能性も言えるではないでしょうか。
理由②ヤマガラの優れた能力
二つ目の理由は、ヤマガラの優れた能力が関係しているからです。
ヤマガラは学習能力が高いと考えられています。
ヤマガラはリスなどと同様に、冬に備えて餌を蓄える、貯食行動をするそうです。
餌を隠す場所は、木の幹や樹皮の隙間、土の中など様々です。
驚くべきことが、ヤマガラはその隠し場所をほとんど記憶していると言われています。
場所そのものを覚えているというよりかは、近くの目印になるものを記憶しているという事が実験結果で明らかになっているそうです。
これは空間記憶能力が高い証拠だとも考えられます。
餌が少ない冬の時期は、人の家の近くにも餌を探しにきます。
野鳥観察が好きな家庭などでは、餌代にひまわりの種などを置いて観察を楽しむ事があります。
ヤマガラもそうしたひまわりのタネを求めてやってくる事があります。
学習能力が高いので、同じ場所に来るようになります。
この行動から人懐っこいと思われるようになったのだと考えられます。
ヤマガラの優れや能力が、人懐っこさにも関係しているのですね。
ヤマガラと出会える場所
最後にヤマガラと出会える場所をご紹介します。
ヤマガラは日本では小笠原諸島を除き、ほぼ全国に分布しています。
標高1,500メートル以下にある、常緑広葉樹林や落葉広葉樹林に生息しています。
暖かい場所を好むので、西日本で多く見られるようです。
食べ物は雑食で、昆虫や木の実を食べます。
特にエゴノキの実が大好きなので、エゴノキがある林では出会える可能性が高いです。
まとめ
今回は「ヤマガラが人懐っこいのはなぜ?芸当が上手い歴史と優れた能力も!」と題して、ヤマガラが人懐っこいのはなぜか、芸当が上手い歴史と優れた能力について記事に書きました。
ヤマガラが人懐っこい理由は2つです。
一つ目が、ヤマガラは芸当が上手い歴史があるからです。
昔は神社でヤマガラがおみくじを引き、お客さんに渡すという芸当がありました。
そのため人との距離が近く、人になつくようになったと考えられます。
現在は鳥獣保護法により、ヤマガラを飼うことは禁止されています。
二つ目が、ヤマガラには優れた能力があるからです。
ヤマガラは貯食行動をする時に、隠した場所をほぼ覚えているという非常に優れた能力を持っていると考えらています。
人が野鳥観察を楽しむために設置した餌代にもやってくるため、人懐っこい性格だと思われるようになったと考えられます。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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